[ウサギとカメの新しい物語]
みなさん こんにちは 美容室 Yamaki クマ太郎です。大寒も過ぎて、これからは少しずつ暖かくなっていく嬉しいですね。コロナも多分ワクチン接種により今年後半からは落ち着いてくるでしょう。私は本を読むのが大好きです。本屋さんか図書館に住みたいくらい(笑)本に囲まれているとワクワクします。
松本に出て待ち合わせに時間があれば本屋にいます。どんな本が売れているのか?世の中の動向もわかったりします。そんな中、今は亡き小林正観さんの本を見つけ読みました。(正観さんは一人さんと同じ歳の私の心の師匠です)本の題名は「ただしい人から、たのしい人へ」
その中に「ウサギとカメの新しい物語」という面白い話がありましたので今回ご紹介します。ウサギとカメの物語は皆さんご存じの通り、もしもしカメよカメさんよで始まり途中ウサギが寝込んでしまいカメが先にゴールするというよく知られた物語です。ここから先が正観さんがつくった新しい創作話です。
ここから
さて競争をしてウサギは負けてしまいましたが「明日もう一度競争をし直そう」と提案します。カメは「ああ、いいよ」と言って次の日にまた同じスタートラインに立ちました。「よーい、ドン」のかけ声とともにウサギは今度は寝ないであっという間にゴールしました。
カメはゆっくりと、でも一生懸命に走りウサギのゴールから何時間もたってやっとゴールしました。ウサギは「どんなもんだ」と自慢します。カメはガッカリしますが、明日もう一回走ろうと提案します。ウサギは「いいよ何回でも何十回でも受けてやる」と言って3回目の競争にのぞみました。
スタートしあっという間にウサギがゴールしました。カメも何時間もかかってゴールしました。ところが昨日は少しガッカリしたような顔をしていたカメが嬉しそうに楽しそうにゴールするのでウサギがカメに聞きました。「何でそんなに楽しそうな顔をしているんだ」カメは「昨日より今日の方が速く走れたんだ」
ところがカメは明日も走ろうと提案しました。ウサギは快諾し次の日にスタートラインに立とうとして目を見張りました。カメが仲間をたくさん連れてスタートラインに並んでいたのです。「ウサギさんと競っても勝てるわけはないから仲間と楽しく走ろうと思ったんだ」とカメは言いました。
一人で先にゴールしたウサギは何だか少し寂しくなってきました。それから何時間もたって、たくさんのカメたちがぞろぞろとゴールしてきました。みんなで笑顔でおしゃべりをしながら、とても楽しそうに、ゆっくりゆっくりと。同じ競争でもこんなに楽しい競争があるのか。仲間と走れば楽しいのか。
「よく考えてみたら、競い合って、比べ合って、争いあって走り続けるのって意味がないね」ウサギはウサギ同士カメはカメ同士で楽しく走る。みんなが集まって楽しい時間を過ごすためには、なにも競争をしなくてもいいような気がする。みんなで弁当を食べたり景色を楽しんだり咲いている花を愛でて楽しい会話をし助け合いながら走ろうよ。
ウサギとカメはそういう事に気づいたのでした。ウサギとカメの新しい物語が、これからはじまるのです。
ここまで
私たちは学校教育で人と競うこと、比べること、争うことで人より抜きんでて、はじめて「えらい」とか「立派だ」とか「素晴らしい」と評価をされる。そういう価値観でなく「競わないこと」「比べないこと」「争わないこと」そんな価値観をを持てたら生きる事がどれほど楽になるかわかりません。
歳をとってきたせいか、こんな生き方ができたら毎日楽しいだろうなあと考えています。 それでは みなさんも 良い一日を